ドーハの悲劇で選手達が何を呟いていたのか、読み取るという『キリトルTV』というテレビ番組がありました。
ドーハの悲劇の記事は、もう皆さん書いていると思いますが、『その一言一言がとても胸にくる』、印象深いものだったので、知らない人に知ってほしいと思い、どうしても書いておきたいと思ったので記事にしておきます。
アジア地区最終予選
1993年10月28日ドーハで行われたアメリカワールドカップ、アジア地区最終予選
日本のエースストライカーとして活躍したのは、ご存知『 カズ 』こと三浦知良。
サッカー後進国の日本に、まだプロのリーグが無い時代、プロになるため若干15歳で単身ブラジルへ渡り、ブラジルサッカーリーグでプロとして活躍していました。
カズ曰く
『 日本人の誇りを持って戦える場所がワールドカップ 』とのこと。
夢のワールドカップに日本代表として出場するために帰国。
そして迎えたアジア地区最終予選
残り2試合で負ければ予選敗退。
次の試合は韓国戦
過去W杯予選で、0勝7敗と一度も勝ったことのない因縁の相手。
試合開始前、カズはゴン中山に
『ゴン!頑張ろうな!』と声をかけ
ゴンは 『よっしゃ!』と答えています。
後半15分、カズが待望のゴール!
ゴンが『やったー!』と喜び、その後チームメイトに『行くぞ!』と声をかけています。
そして、その1点を守りきり、宿敵韓国に初勝利!
ワールドカップ本戦出場に一歩近づきます。
次のイラク戦に勝利すれば、ワールドカップに初出場となります!
この事実に、選手達は涙し、浮かれていました。
しかし、キャプテンのラモス瑠偉だけは違いました。
本戦出場は、まだ決まっていないんだ!と。
韓国戦の試合終了後に、記者に『おめでとうがざいました。』と声をかけられいましたが、
『 これから始まるんだよ 』
『 何喜んでるんだよ! 』
と言っていました。
さらにバスに乗り込んだ後も、浮かれている選手達に、
『 (もう一試合)あるんだよ 』
『 まだ何も成し遂げてないんだよ! 』
『 そうじゃない 』
『 (喜ぶのは)もう一つ後で 。前を見て 』
と、だた一人檄を飛ばしていました。
それでも騒ぐ選手達に
『 なんなんだよ 』
『 まだ何も成し遂げてない… 』
『 まだまだあるんだよ 』
と警告していました。
ドーハの悲劇
そして迎えた10月28日
日本vsイラク戦。
開始5分、カズがゴールを決める!
ラモスがポルトガル語で
『 PUTA QUE PARIU 』と叫びます。やったぜ!のような意味みたいです。
後半9分、イラクに同点ゴールを決められます。
ラモスがポルトガル語で
『 PUTA QUE PARIU 』と呟きます。同じ言葉なので『マジか!?』のような意味でしょうね。
『 オフサイド。オフサイドライン見ないと! 』
と指示します。
後半24分、ラモスのパスからゴン中山がシュートを決め勝ち越し!
ゴンは『やったぞ!』
ラモスは
『 絶対!行くんだ! 』
と気合を入れます。
後半43分
ゴンが祈るような仕草で
『 ラストだぞ! 』
『 頼む、頼むぞ!?神様 』
と呟きます。
守備を固めるためにゴン中山は交代し、ベンチ入りしています。
後半45分に攻め込まれ、ラモスが
『 あぶない、あぶない 』
と言っています。
そして、後半のロスタイム
イラク最後のコーナーキック。
イラクはセンタリングをしないでパス。そこへカズがボールを奪いに向うがフェイントでかわされてしまいます。
そして、イラクはゴール前へ上げる!カズが足を出すが間に合わない!
上がったボールをヘディングで合わされ、まさかのゴール…
土壇場で同点に追い付かれてしまいます。。
ラモスは呆然としながら
『入った…』
『終わりだ…神様』
と呟いています。
まるでラモスが予言していたかのような結果に。。
ゴンは、カズがフェイントで抜かれる時
『カズさん!カズさん!』
と叫んでいました。
シュートが決まった瞬間
『 あーもう! 』
と頭を抱えて後に倒れこみました。そして
『 やだよ もう 』
『 やだよ もう… 十分だよ 』
と呟きます。。
カズは
『 もう… 』
と一言。。
その後、立ち上がり
『 まだまだ 』
と言います。
この時、まだ諦めていなかったのはカズ1人だったんじゃないでしょうか。
しかし、無情にも試合終了のホイッスルが…
カズ『 ウソだろ… 』
ラモス『 チクショー チクショー 』
日本選手は皆んな、座り込んだり泣いていたりと。。
『 まだまだ 』
と言います。
この時、まだ諦めていなかったのはカズ1人だったんじゃないでしょうか。
しかし、無情にも試合終了のホイッスルが…
カズ『 ウソだろ… 』
ラモス『 チクショー チクショー 』
日本選手は皆んな、座り込んだり泣いていたりと。。
後日談でカズが語っていましたが
ロスタイムにかわされてセンタリングを上げられた時、『ヤバい!』と思ったそうです。そのセンタリングはスローモーションのように見えたとか。。
その4年後のフランスワールドカップ
カズは日本のエースとして、ワールドカップ初出場へ導いてくれました。
ですが…カズは日本代表メンバーから外れてしまいます。
どれだけ悔しかったでしょう…
言葉では表せないでしょうね。
実は、日本代表のメンバー発表の前日に、
『 俺と北澤は危ないかもしれない。 』
とゴン中山に語っていたそうです。
そして日本代表のメンバー発表の日である次の日に…
なんか胸にくるものがあります。
見方が変わりましたね。
この試合結果をハイライトなどのニュースでしか見ていなかったので、実は試合の前後に、こんな事があったとか知りませんでした。
このような意気込みがあったり、ラモスの気を引き締めていくように警告していたり、選手やマスコミに浮かれないように言っていたり、ワールドカップは厳しいことを皆に伝えていたんですね。
以上、ドーハの悲劇を読唇術で読み取る!その一言一言が心にくる!でした。
じゃあ また!
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